夢の猫 古道具屋 皆塵堂(輪渡颯介/講談社)

夢の猫 古道具屋 皆塵堂

夢の猫 古道具屋 皆塵堂

 人情怪談漫談とでもいうべきシリーズの完結編。今回は、親に死なれて孤独の身となった、おきみを中心にお話が進む。
 シリーズ最後にふさわしく常連の登場人物が、いかんなく個性を発揮する。猫嫌いなのに猫に好かれる太一郎にもうあえないかと思うと少し寂しい。