近代日本の心情の歴史 (定本 見田宗介著作集 第4巻) (見田宗介/岩波書店)

 明治以降の流行歌に込められた、怒り、恨み、喜び、あこがれ、といったモチーフの登場回数を7年刻みで統計をとり、それを元に社会の変化を重ね日本人の心情の変化を読み解いていく。いつもながら著者の分析は鋭い。
 現代では、あまねく唄われる流行歌がなくなってしまったのが悲しくなる。