恩讐の鎮魂曲(中山七里/講談社)

恩讐の鎮魂曲

恩讐の鎮魂曲

 過去が明らかになり苦しい立場の御子柴弁護士。少年院時代の恩師が殺人容疑で逮捕され、無理やり弁護を買って出る。恩師は犯行を認め弁護は不要というが、御子柴は納得できない。
 極端なキャラクター設定のこのシリーズだが、悪辣弁護士御子柴の心情変化が描かれていて、見た目と違って人情物としても楽しめる。