羊と鋼の森(宮下奈都/文藝春秋)

羊と鋼の森

羊と鋼の森

 高行時代に偶然ピアノの調律現場に出会い、それがきっかけで調律士となった青年。見習いから始め、先輩について顧客先を訪問し徐々に成長していく。その中でピアニストを目指す双子の姉妹と出会う。
 何とも暖かで穏やか。妙な欲もないのに物語として面白い。