新しい十五匹のネズミのフライ: ジョン・H・ワトソンの冒険(島田荘司/新潮社)

 ホームズの「赤毛組合」の真相を描くという。ただ、肝心のホームズはコカイン中毒で入院中で、仕方なくワトスンが事件を解決すべく活躍する。昔読んだホームズ物のいろんなエピソードが、そのまま出てくる部分もあり、懐かしいと思ってるうちに、別の展開に引き込まれていく。続編もありそうな感じ。