異邦人(原田マハ/PHP研究所)

異邦人(いりびと)

異邦人(いりびと)

 美術品収集家の孫で画廊の長男と結婚した菜穂は、出産を控えて京都で生活する。偶然見かけた新人作家の絵が目に留まり迷わず購入してしまう。実家の経営する私設美術館も、夫の画廊も経営危機に見舞われるが、まったく次元で暮らす菜穂の心は離れていく。
 経済的にも、才能的にも、普通の人では理解できない世界のお話になってるが、それがかえって凄みになってる。