サンティアゴの東 渋谷の西(瀧羽麻子/講談社)

サンティアゴの東 渋谷の西

サンティアゴの東 渋谷の西

 なんとも言えず微妙に中途半端な展開の短編ばかり収められている。それなのに、読んでいてどの作品も不思議と暖かく、じんわりと心に響く。今はうまくいかなくても何とかなるのではないか。お話の続きが勝手に脳内で展開される感じ。