ヤモリ、カエル、シジミチョウ(江國香織/朝日新聞出版)

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

 昆虫と話ができる少年、死者と会話できる墓地の管理人、植物と心を通わせられる老婦人。少し変わった人たちとその家族のお話が、絡み合って進んでいく。昆虫と話する弟をかばおうとする姉のけなげさや、夫の浮気に悩む母親など、読み進めるに連れてどんどん楽しくなる。少し長いお話だが、部分部分も楽しめる。