みなそこ(中脇初枝/新潮社)

みなそこ

みなそこ

 四国の山間部の実家に10歳の娘を連れて帰省した佐和子。かつてピアノの天才少女と呼ばれたがピアニストにはなれず結婚して自宅でピアノ教室を開いている。幸せな境遇のはずなので、なぜか挫折感を持ち続けている。地元には子供時代の親友が残っていて家族ぐるみで交流する。
 なんともいえない不思議な恋愛小説(?)。理解できない部分もあるが、独特の雰囲気が楽しめる。