エデンの果ての家(桂望実/文藝春秋)

エデンの果ての家

エデンの果ての家

 母が殺害され、その容疑者として弟が逮捕される。弟は両親のお気に入りであり、兄はずっと少し離れたところにいたが、絶対に次男の無実を証明するんだという父の働きかけに巻き込まれる。
 家族とは何かを考えてしまう。血が繋がっていればいいのか、一緒に住んでればいいのか。何も起こらなければ考えないのに、いったん迷うと分からなくなる。