ターミナルタウン（三崎亜記／文藝春秋）

ターミナルタウン

　いつもながら、奇想天外な設定をしてその世界の中で完結するお話を見事に作り上げてる。かつては乗換駅として発展したが、いまではほとんど電車の止まらない駅、実際にはないのにあることになってるタワー、それを管理する影のない男。魔法使いも妖怪も出てこないが、現代版ファンタジー。