ひかげ旅館へいらっしゃい(加藤元/早川書房)

ひかげ旅館へいらっしゃい

ひかげ旅館へいらっしゃい

 両親は離婚したが、別れて住む父に手紙で何かと相談していた娘。その父が亡くなったと聞き、生前経営していた温泉地の旅館へと行ってみた。そこは地元でも有名な少し変わった旅館で、従業員が風変わりなら、宿泊客もかなり変わった人たちが集まってくる。そんな旅館で過すうちに、いないはずの父の愛情を感じ、何か暖かな気持ちとなってくる。