就職相談員蛇足軒の生活と意見(松崎有理/角川書店)

就職相談員蛇足軒の生活と意見

就職相談員蛇足軒の生活と意見

 博士号は取ったものの就職先のないシーノは、秘書募集の張り紙をみて応募する。雇い主の蛇足軒は、「嘘の家元」にして特殊就職相談員だった。かなり特殊な求職者たちが訪れるが、次々と奇策で解決していく。特殊な設定を設けた社会を描くところはSFだが、普通に読んで楽しめる。