スコールの夜(芦崎笙/日本経済新聞出版社)

スコールの夜

スコールの夜

 大手銀行に総合職一期生として入社した東大卒の女性の20数年後を描く。設定の面白さで読み出したが、お話としては少し苦しい。私自身は男性だが、雇用機会均等法施行以前の入社であり、勤務する会社が女性との付き合い方を変えていくのも見て来たので、少し懐かしく思う部分もある。また扱ってる問題は今時のものであり、組織に属するものとして他人事とは思えないことが多すぎる。
 著者のせいだけではないかもしれないが、お話として没頭することができなかった。