願いながら、祈りながら(乾ルカ/徳間書店)

願いながら、祈りながら (文芸書)

願いながら、祈りながら (文芸書)

 北海道にある生徒5人の中学校の分校。教師をやる気はなかった新任教師が赴任してくる。3年生1名が卒業すればこの分校は廃校になるという。章毎に新任教師、子供たちに順にスポットを当て描く。だるまストーブのある懐かしい情景だが、子供たちの心情は昔も今も些細なことで傷つき悩む。読み終わる頃には、みんなが大好きになってしまう。