世界でいちばん美しい(藤谷治/小学館)

世界でいちばん美しい

世界でいちばん美しい

 音楽的な才能には恵まれてるが、日常生活も怪しい少しぼんやりした「せった君」。そんなせった君との日々を、50代になった小学生時代からの友人が思い出を語る。音楽のことは詳しくは分からないのだけど、せった君の純粋さととぼけた魅力には、妙に引き込まれる。
 読んでて楽しいのに、読み終わって寂しい。