襲名犯(竹吉優輔/講談社)

襲名犯

襲名犯

 連続殺人犯でありながら、カリスマ性を持ち多くの信奉者を持つ死刑囚「ブージャム」の死刑が執行された。事件からは十数年が経過しているが、いまになってまたブージャムを名乗る連続殺人が起こる。
 過去の事件の被害者の遺族でもある図書館員を中心に描く本作は、ミステリというより心理サスペンス。