日が沈むのを (野呂邦暢小説集成2)(野呂邦暢/文遊社)

日が沈むのを (野呂邦暢小説集成2)

日が沈むのを (野呂邦暢小説集成2)

 設定は様々だが、日常の出来事を淡々と綴る短編集。どの作品も、物語性というのは特にないのだけど、その文章を読んでいるだけでなんか嬉しくなってくる。細かな文章表現がとても心地よく、そのことだけで楽しめる。前集「棕櫚の葉を〜」よりこちらが好きです。