ミーコの宝箱(森沢明夫/光文社)

ミーコの宝箱

ミーコの宝箱

 小学生の娘を持つミーコは、風俗店でSMの女王として働く。産まれてまもなく両親に捨てられた彼女は、毎日自分だけの宝物を探すのを日課とする。
 彼女の人生を、取り巻く人たちの視点で順に描く連続短編。客観的には不幸な人生なのかもしれないが、その中に温かみを感じさせてくれる。