ぼくの最高の日(はらだみずき/実業之日本社)

ぼくの最高の日

ぼくの最高の日

 高齢のバーテンダーのバー「ピノッキオ」。そこに訪れる常連客のお話が順に語られる。自分にとって「人生の最高の日」とはいつだったのか、それは何だったのか。単に過去を振り返り、昔はよかったと現在の境遇を嘆くだけではなく、それを事実として受け入れ、今を見つめるところがしみじみといい。