昨夜のカレー、明日のパン(木皿泉/河出書房新社)

昨夜のカレー、明日のパン

昨夜のカレー、明日のパン

 若くして夫を病気で亡くしたテツコは、そのままギフ(義父)との二人暮らしを続けている。関連する人々に、順にスポットを当て描いていくが、みなどこかしら少し不器用で少し不幸せ。それでも、日々の暮らしはあり、前に進むことで、なぜかほっとさせられる。風変わりな登場人物達が繰り広げる、ごく普通の日常生活と小さな幸せ。
 本の内容とは直接関係無いかもしれないが、発音するときに、漢字なのかカタカナなのか気になるようになった。