当マイクロフォン(三田完/角川書店)

当マイクロフォン (角川文庫)

当マイクロフォン (角川文庫)

 私は主人公の中西龍を認識していなかったが、こんなに野趣あふれる個性的なアナウンサーがNHKにいたのかと驚く。彼の地方局を転々とする生き様、その女性遍歴のとんでもなさと、語りに対するプロの一筋さが、激しいギャップで描かれている。
 あくまでフィクションとのことだが、本当の話であってほしい。