猫除け 古道具屋 皆塵堂(輪渡颯介/講談社)

猫除け 古道具屋 皆塵堂

猫除け 古道具屋 皆塵堂

 曰くつきのものを扱う古道具屋「皆塵堂」。騙され村を出てきた庄三郎がここで働くことになるが、彼は人には見えないはずのものが見える体質だった。
 前作に続いての幽霊・怨念ものだが、少しも陰気臭くなく、からっと軽妙に描かれている。余分なものが見えてしまう本人たちには同情するが、読んでて楽しい。