ミラノの太陽、シチリアの月(内田洋子/小学館)

ミラノの太陽、シチリアの月

ミラノの太陽、シチリアの月

 イタリアを舞台にした、少し大人の雰囲気の連作短編ですごいと思ってたら、エッセイと知ってさらに驚く。生活者としてイタリアに溶け込んできた著者にとっては日常の出来事なのかもしれないが、私から見ればなんとドラマチックな日常なのかと。家に関すること、食べ物に関すること、海に関すること、どれも新鮮で読んでいてとてもしみじみと悲しくもあり楽しい。