コモリと子守り(歌野晶午/光文社)

コモリと子守り

コモリと子守り

 舞田ひとみシリーズ第三弾。前作より3年経って17歳になったひとみが引きこもりの友人の窮地を救うために探偵として活躍する。登場人物からしてシリーズのはずだが、今回は長編でありしかも作品の感じもまったく違う。想定やタイトルを変えているのはそのことを現しているのかもしれない。
 ミステリーとしては長編らしくかなり手の込んだ仕掛けが用意されている。単独の長編ミステリーとして読んでもまったく問題ない。