海の見える街(畑野智美/講談社)

海の見える街

海の見える街

 海の近くの図書館に1年契約で若くて美人の派遣社員がやってくる。一年の流れと共に、職員4人のゆれる気持ちを順に描く連作短編。20・30代の彼らが、少し不器用で切ないところがとてもいい。変わらなければ、変わりたい、変われるのでは、という微妙な気持ちが、うまく伝わってくる。読んでよかった。