スタート!(中山七里/光文社)

スタート!

スタート!

 昔かたぎの映画監督が久しぶりにメガホンを取る。しかし、時代は変わりTV屋が何かと口を出してくる。映画制作という特殊な、誤解を恐れずに言えば狂気の世界を描いている。それだけでも十分面白いのだけど、事件が起きて謎解きまである。ミステリーだということに気づかないくらい、お話として面白い。