ふれられるよ今は、君のことを(橋本紡/文藝春秋)

ふれられるよ今は、君のことを

ふれられるよ今は、君のことを

 やる気のあまり無い女性中学教師の主人公が、年下の恋人を同居を始める。料理もうまく何でも教えてくれる素敵な男性だが、時としてふといなくなってしまう。ファンタジーとしての恋愛小説と、教育現場での問題への対応という、まったく違う2種類のお話が同時に進む感じだが、主人公のつかみ所の無さのせいか、うまく融合している。