飛行士と東京の雨の森(西崎憲/筑摩書房)

飛行士と東京の雨の森

飛行士と東京の雨の森

 東京を舞台とした短編集。人との出会いが描かれているが、共通するのは孤独であること。内省的にさまよう感じ。音楽にまつわる話が多いが、ストーリーが展開するというより、その雰囲気が魅力的。亡くなった娘のためのCD制作を請け負う音楽家の話が好き。