鳴いて血を吐く(遠田潤子/角川書店)

鳴いて血を吐く

鳴いて血を吐く

 仕事が無く苦しいギタリストのところに来た仕事は人気女性歌手へのインタビューだった。その女性歌手は、亡父、亡兄の元妻であり、子供時代から同じ家で育てられてきた。インタビューのはずが女性歌手は語らず、ギタリストが過去の話を語りだす。田舎の旧家にまつわる暗い話だが、読み始めるとやめられない。