廃工場のティンカー・ベル(永嶋恵美/講談社)

廃工場のティンカー・ベル

廃工場のティンカー・ベル

 廃工場、廃校舎、廃線跡といった、見捨てられた場所へ行った失意の人が、そこで何かに出会い再生してしまう、そんな短編が集まってる。その場所のせいなのか、そこで出会った人のせいなのか、それまで消極的だった人が、ほんの少し自分から一歩踏み出すことができる。自分ががんばるだけでなく、他人を信じ他人に頼ることにより、また道が開けてく。