くちびるに歌を(中田永一/小学館)

くちびるに歌を

くちびるに歌を

 五島列島の中学合唱部がコンクールを目指す。顧問の教師が産休に入ったため、代理できた美しい女性教師目当てに男子の入部者が増えてしまい、急遽混声合唱で予選に臨む。 課題曲「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」にちなみ、みな15年後の自分宛に手紙を書く。
 大人の感覚でみればなんでもないことにひっかかり、立ち止まってしまう健気な10代のひたむきさが伝わってくる。