星に願いを、月に祈りを(中村航/小学館)

星に願いを、月に祈りを

星に願いを、月に祈りを

 小学校のキャンプで蛍を見るために抜け出した3人は、山中で道に迷いながらもなんとかたどり着く。そのときに偶然聞いたラジオが気になり、帰ってから調べるがそんなラジオ局は存在しない。物語は、その後、中学生、高校生、大人になってから進む。
 子供の頃に感じた切ない思い、不思議な気持ちを持ったまま大人になり、あるとき振り返ってふと気づく、余韻の残る読後感。