ゆくとし くるとし(大沼紀子/マガジンハウス)

ゆくとし くるとし

ゆくとし くるとし

 大学生活にうまくなじめない主人公が年末に実家に帰ってみると、母の家にはオカマが同居していた。そのまま三人で年末年始を過ごすことになる。何か事件が起こるわけでもないが、たった数日のうちに主人公の塞ぎがちだった心は開き元気が出てくる。
 あらすじ書くのが嫌になるくらい、読むことに楽しさを感じられる本。