限界集落株式会社(黒野伸一/小学館)

限界集落株式会社

限界集落株式会社

 都会で働く金融マンがしばしの休息をもとめて今は亡き祖父の家へやってくる。そこは過疎の進む限界集落だったが、ひょんなことから農業法人を起こし、儲けて村を救おうと立ち上がる。
 様々なギャップがあるところに摩擦がおこり、賑やかで楽しいお話が速いテンポで進む。ありがちな設定にもかかわらず、読み応えがあるのは、おそらく登場人物がみないきいきと描かれているから。