まぐだら屋のマリア(原田マハ/幻冬舎)

まぐだら屋のマリア

まぐだら屋のマリア

 事件を忘れようと逃げ出し知らない土地で死ぬ気でバスの終点まで行けばそこは「尽果(つきはて)」という村。行き倒れ寸前を定食屋で拾ってもらい働くことにする。
 過去のあるものばかりが逃げ込んでくる村で、もう一度やり直そうかと思う青年。現実味が薄いだけに妙に共感し感動してしまう。