空色バトン(笹生陽子/文藝春秋)

空色バトン

空色バトン

 40歳で急死した母親、その遺品の中に中学生時代の漫画同人誌が。中学時代の友人それぞれの視点と残された兄妹の視点でそれぞれ描く連作短編。25年の歳月と、大人と子供、男性と女性の違いを微妙に書き分けていて壮大な長編小説を読んでいる感じ。