天頂より少し下って(川上弘美/小学館)

天頂より少し下って

天頂より少し下って

 恋愛小説が7編とのことだが、恋愛小説と言うには少し奇妙なものばかり。出てくる女性がみな少し変わっていて、その中での「恋愛」と言うことらしい。
 川上弘美さんの描く女性は、実は男の私には理解できないことが多い。その不思議な感覚が魅力で読んでしまう。この作品も、みな変ではあるけど不幸ではない。