想い出あずかります(吉野万理子/新潮社)

想い出あずかります

想い出あずかります

 魔女の経営する「おもいで質屋」は20歳未満の子供にしか見えないお店。「想い出」を預けるとお金をくれるが、その記憶は頭から消えてしまう。
 預けはしないが、常連となった少しまじめな主人公は、魔女と親しくなるうちに、余計なものも見てしまう。
 魔女が妙に人間くさくてお人よしなところがいい。