偉大なる、しゅららぼん(万城目学/集英社)

偉大なる、しゅららぼん

偉大なる、しゅららぼん

 京都、奈良、大阪ときたので、今度は滋賀が舞台。琵琶湖から特殊な能力を授かる一族の一員である主人公は、高校進学を機に、本家で暮らすことになる。いつもながらの万城目さんの、とんでもないほら話物だが、見事に最初から最後までつじつまがあっていて感動。その特殊な状況設定の中で、青春小説として成り立っている。
 タイトル見たときに「華麗なるギャツビー」を連想してしまったが、関係あるのか無いのか。