砂上のファンファーレ(早見和真/幻冬舎)

砂上のファンファーレ

砂上のファンファーレ

 母が認知症の疑いで入院する。それを機に、ばらばらだった家族がまとまり、言い方はおかしいけど、また「家族」となる。何を考えているのか分からない父、しっかりものでいい子だった長男、いつまでもふらふらしている頼りない次男、まったく性格も違う3人が互いに自分にできることをやろうとする。
 つきなみだけれど、「家族ってなんだろう」と考えさせられる。