アニメ化40周年 ルパン三世展 美術館「えき」KYOTO

 たまたま通りかかったのでのぞいてみることにしました。

 展示内容は、番組構想時の企画書や、キャラクタ設定資料、各登場人物の表情集、セル画、などで、アニメ製作の裏側を垣間見たような気になれます。

 TVアニメのシリーズは、1部から3部までありました。私にとって衝撃的だったのは1部で、当時中学生の私にはちょっとドキドキする大人のアニメでした。ただ、大人向けのアニメというのはさすがに万人受けはしなかったようで、さほどの数字も取れずに終わったとの事。オープニングからエンディングまで、音楽も含めてとてもカッコよかったですが、後になってからようやく評価が高まったようです。

 2部は子供向けに方針転換して作られています。ルパンの上着も水色から赤色へと変わりました。峰不二子の衣装も露出を抑えてものに限られたとのこと。それでも 99.9-55.5-88.8 という冗談のようなスリーサイズは魅力的でした。
 この方針展開は見事にあたり、2部はロングランとなりました。

 3部は、個人的にはまったく記憶にありません。TVをあまり見ない時期だったのかもしれません。展示資料によると、キャラクタ設定などが放映中に何度か変更になるなど、やや混乱したようです。大成功したシリーズの続編は難しいということかもしれません。

 映画に関する展示もあります。個人的には「カリオストロの城」が大好きで、宮崎駿の最高傑作といまだに思っています。レギュラーメンバー5人(ルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形)の特徴がとてもよく出ていて(各々見せ場がある)、しっかり準備されたとても上質のアニメだと思います。

 美術館でアニメの展示をするということは、一昔前では考えられませんでしたが、今ではなんとも思わなくなったことなどふと思い出したりした展示でした。

 「ルパン三世展」は、美術館「えき」KYOTO で 5/29(日)まで。