佳代のキッチン(原宏一/祥伝社)

佳代のキッチン

佳代のキッチン

 「いかようにも調理します」の看板を掲げ、キッチン付改造車でお客さんが持ち込む材料を料理する「調理屋」をしながら、行方不明の両親を探して全国を旅する佳代。例によってこの著者の描く「食べ物」はとても美味しそうで、それだけで読む価値がある。
 逆に両親探しの部分は少し消化不良な気もするが、そんなことが気にならないくらいおいしそうな一冊。