ピスタチオ(梨木香歩/筑摩書房)

ピスタチオ

ピスタチオ

 著者の小説にはいつもその背景に大きな物語があるように思う。実はその一部だけが一篇の小説として示されてるのでは、そんなことを感じてしまいます。
 今回は、アフリカの呪術が題材として使われてますが、少しすんなりとは入れませんでした。なぜ日本の幽霊はOKで、アフリカの魔物はダメなのかと聞かれても困りますが、いつも微妙なところで成り立っているお話なので、読んだときの体調などにも左右されるのかもしれません。
 ラストは、ちょっと疑問。