木津川アート2010

 木津川アート2010に行ってきました。地域密着型のアートイベントで、本当はいくつかの地域に会場が広がっているのですが、私は木津会場へのみ行ってきました。

 JR木津駅は新しい立派な駅舎でした。線路の下を通ってる東西連絡通路を見ると部分的にレンガ造りが遺されています。昔はどんな駅舎だったのか気になるところです。駅前もまだ工事中でしたが、大きなロータリーが作られています。

 駅でもらった会場マップに沿って歩き出すと、古い町並みに入ります。少し懐かしく、風情もあります。

 会場は、料亭や旧家を借りて、そこにいくつかのアート作品が並べられています。実は私は現代美術というものがまったく分かりませんが、それでも会場と作品がうまくマッチして「えぇ感じやなぁ」と感じたりもします。

 そうこうする内に、旧南都銀行木津支店にたどり着きました。ここで、大場さんが針穴写真を展示されてると聞いたのが、今回このイベントに来たきっかけです。会場は現在は使われていない建物で、取り壊す予定だということです。多くの作家さんたちが、元からあった銀行の備品などもうまく取り込みんで「群雄割拠」な展示をされていました。

 実際に来るまでは、普通の写真展をイメージしていましたが、単に写真を展示するだけでなく針穴写真にかける想いや、その場所で展示する意義が伝わってくるような立体的な展示になっていました。ここだけの話、普通に展示してある「写真」より、興味を惹かれた作品がいっぱいありました。

 建物の外から珈琲の良い香りが漂ってくるのでいってみました。そこで地元のシルクスクリーン作家の方とお話すことができました。多くの人に来ていただいているが、休憩する場所もないので、少しでもなにかできないかと、珈琲を出すことを考えたとの事。その作家の方の友人が急遽呼ばれて、珈琲担当されてました。次の日はお汁粉をだすとか。
 たしかに駅を離れると、飲食店やコンビニも無く、自販機もめったにありません。臨時の販売所を設けるか、もっと事前アナウンス(少なくとも駅で)を徹底するか、今後のイベント運営の課題のようです。

 このイベントは今年からということで、運営もまだ手探り状態のようです。おそらく事務局側でも、どれだけの人が来るか読めないのと、どこまでやればいいか決めかねている感じでした。ただ、逆に「手作り」感のあるイベントになってるように思います。