私の神様(小手鞠るい/朝日新聞出版)

私の神様

私の神様

 登場人物が少しずつ重なり合った連作短編。必ずしも辻褄が合っていないところが逆に想像を膨らませ、お話を立体的にしているよう。純粋な「愛」にあふれた小説が並ぶが、その中での「神様」とは何だろう? 愛すべき対象なのか、愛を求める相手なのか?
 読んでる時は迷わず一気読みだが、読み終えてふと考える。