横尾忠則全ポスター 国立国際美術館

 「横尾忠則全ポスター展」を観に行ってきました

 名前は知ってるし作品も観た事がありますが、体系的に観るのは初めてで、そのパワーに圧倒されるのではと少し心配しながら観に行きました。結果的には圧倒されてしまったのですが、心地よい疲れが得られました。

 約800枚ものポスターを一度に観るのは途中で飽きるのではと心配もしてましたが、これは杞憂でした。基本は年代順の展示なのですが、その見せ方に工夫(変化)があり、第三者的に観てるだけのはずなのに、中に入って参加しているようなそんな錯覚をしてしまうよう、うまくしてやられました。

 昔のポスター(60〜70年代)を見て思ったのは、「字が小さくて、しかも多い」です。ポスターとしての本来の役割を果たす実用性からみるとどうかと思うのですが、思わず細部までじっくり読んでしまうことになり、ある面メッセージ性が強いのだと思います。

 また、昔のポスターには「広告」が載ってたりするのですが、これを見るのも時代が感じられて興味深いです。ポスターの内容とは無関係と思われる広告が載ってるのも面白いですし、お芝居のポスターに、JUN や VAN のロゴが入っているのは、それだけでかっこいい時代だったのかもしれません。

 同時開催の「束芋」もあわせて観ました。実は、どんな人なのかまったく知らず、何の期待もなく観てみたのですが、強烈な印象を受けたのです。うまく整理できないので、またそのうちに書きます。