光待つ場所へ(辻村深月/講談社)

光待つ場所へ

光待つ場所へ

 少しむず痒いような気恥ずかしいような中編が3作。主人公は、大学生、アラサー、中学生と幅があるが、どれも青春小説と呼んでいいと思う。20台の頃なら、照れてしまって読めなかったかもしれないほど直球の青春小説ばかり。

 各作とも、終わった後の続きがとても気になるが、この時点で作者の思惑にまんまとはまっているのだと思う。