雪の階(奥泉光/中央公論新社)

雪の階 (単行本)

雪の階 (単行本)

 昭和10年、伯爵家の娘 惟佐子は、友人の心中事件に疑問を持ちその謎を解こうとする。子供時代に遊び相手を務めていた新聞記者の女性カメラマンに相談し調査を依頼する。世界的に有名なピアニストの来日、貴族院議員でもある父の政治活動、軍人である兄、などいくつものお話が絡み合って進む。とにかく長いが、飽きずに読み続けられる。