わたしの本の空白は(近藤史恵/角川春樹事務所)

わたしの本の空白は

わたしの本の空白は

 病院のベッドで目覚めた南は、自分の名前も思い出せず、なぜ入院する羽目になったのかもわからない。夫だという男やその姉が訪ねてくるが何も思い出せない。
 なんともミステリアスな設定でお話が始まるが、読んでてワクワクしないのはなぜだろう。主人公の南の考え方がしっくりこないからかもしれない。